2014年03月05日

読んだ9(純喫茶探偵は死体…)。

お今回は、木下半太著「純喫茶探偵は死体がお好き」です。

木下半太さんは、悪夢〜シリーズが有名で、作品は密室や限られた場所での会話で進行するミステリーが多いです。

例えば、エレベーターの中に閉じ込められた他人同士がお互いを会話で探り合ったり、訳あって隠れていたクローゼットの中から殺人現場を目撃!さて、どうやって脱出するか?みたいなサスペンスの展開から始まるものがあります。
ただ、この作品は、タイトルからちょっと緩い話なのかな?と思って、本棚の中で忘れ去られた一冊でした。

元女刑事の童顔の主人公、真子とバツイチ子持ち、超能力者の喫茶店のマスター、ツヨシのコンビが緩い事件を解決していく話なのかな?と思っていたら、途中から物語が急展開…!


予想を良い意味で裏切られた一冊です☆
  

Posted by ひふみ 慶 at 19:10Comments(0)読んだ。

2014年02月13日

読んだ7(人狼ゲーム)。

お今回は、川上亮著「人狼ゲーム」です。

mixiの方では、某マイミク様がDVDの方を紹介しておられた作品です。

自分はまずは原作を読んでみる派なので小説を読ませてもらいました。

このタイトルにもなっている゛人狼ゲーム゛はヨーロッパ等で昔から人気の遊びだそうです。
十人ほどの人数を集めて、その中の二人に人狼(日本では鬼ですね)になって貰って対話形式で誰が人狼か推理していく。

大人の鬼ごっこのような感じです。

日本では大人が十人スケジュールを合わせて遊ぶのは大変ですが、ヨーロッパの方はホームパーティーが盛んなので、こういうゲームで遊ぶ機会が増えたのでしょう。


さて、本編ですが、女子高生の主人公が、何物かに拉致される。
連れて来られた場所には自分と同世代の男女が自分を含めて十人いる。

その場所は外とは隔離されていて脱出不可能。

そんな中、人狼と村人に分かれてお互いの正体を推理する人狼ゲームをすることに。

その際、このゲームの負け、脱落者は命を奪われる!

生き残るのは誰か?

生死をかけたゲームが始まる…。



この小説は、人狼ゲームという完成された設定に加え、登場人物もキャラクターがしっかりしていて、それぞれの関係性や立ち位置もちゃんとしているので、御一読をお勧めします(^.^)
  

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2014年02月11日

読んだ6(いびつな絆関東連合)。

今回は、工藤明男(仮名)著「いびつな絆〜関東連合の真実」です。

自分は、小説では、前回の馳星周のようなアウトローな世界や犯罪をテーマにしたものも読むし、最近いろいろと話題に上がっている、関東連合がどういうものか興味があったので読んでみた次第です。

なんというか…正直、読んでいて疲れる作品でした。

内容は興味深くて面白いんです。でも…。

架空でも現実でも魅力のある悪党はいます。

彼らは自らの欲望に対してとても素直に生きてそれを貫いてます。

金が欲しい、権力が欲しい、女が欲しい、歪んだ性欲を満たしたい、刃向かってくる奴をぶちのめしたい…。

そこまで行ききったらそれはそれで気持ちの良い存在になるのかもしれません。

ただ、この本に書かれている関東連合にそういったものは感じませんでした。

暴対法で弱ったヤクザに変わって六本木界隈で幅をきかせる打算的な集団。

現在、関東連合を名乗っている集団は皆、大人で20代後半〜30代。

結婚して子供もいたり普通に仕事もしています。

そんな人間たちが、中学生のような理屈で、いきなり大勢で一人の人間を囲んで金属バットで殴り殺す。

そして結果、殺された人は人違い…。

著者が言うには関東連合の中には独特の縦社会があって現在逃亡中の見立容疑者に逆らえないヒエラルキーのようなものができていたという…。

自分は、どうしてもこういう反社会なテーマを見ると、悪が悪であるアンチヒーロー的な理由のようなものを感じようとしてしまいがちです。

でも、自分の読解力の無さなのか、感受性の無さなのかこの本からはそれは感じれませんでした。

もしかしたら、現役のアウトローな世界の人たちなら共感を呼ぶのでしょうか?


でも、やはり自分には難しかったです。。。
  

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2014年02月05日

読んだ5(沈黙の森)。

今回は、馳星周著「沈黙の森」です。

馳星周は新堂冬樹とならぶノワール小説(犯罪など社会の暗部をテーマにした小説)の大家です。

本屋に行って本を選ぶのに悩むなら、この二人のどれかを買えばハズレ無しといっても過言ではないです。

ただ、暴力やヤクザ、犯罪などのテーマが無理という人にはお勧めしませんが。

さて、この「沈黙の森」ですが、新宿の暴力団の金、五億円を持ち逃げした男が軽井沢に潜伏。それを追って持ち逃げされたヤクザ、そこと対立するヤクザ、地元のヤクザ、刑事…が金と男を血眼で捜し始める。
一方、そのすぐ近くの別荘地では、かつて「五人殺しの健」として名を馳せた男、田口が、今はヤクザから足を洗って、別荘の管理人として静かに暮らしていた。

その田口が巻き込まれることで、欲望、復習、憎悪、暴力…様々な歯車が動き出す…。


600ページ弱の長編ですが、飽きることないスピーディーな展開、個性的なキャラクターたち…と内容に引き込まれることは確実のオススメの一冊です。
  

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2014年01月31日

読んだ4(本ボシ)。

今回は、曽根圭介著「本ボシ」です。

この「本ボシ」は元のタイトルが「図地反転」でそこから改題されて再版されました。

図地反転とはだまし絵等で、壷の絵だと思っていて見方を変えると実は女性の横顔だったりすることです。

作品の内容は、幼女連続殺人事件が起きて、それをちょっと乱暴な刑事が追う話が主軸なのですが、どんどん怪しい人物が出て…。

その中でどんでん返しが起きて、意外な展開が連続。

その様子が、こうだと思い込んでたものが、実は別のものだった…!という、まさに図地反転のような展開が起こります。

ミステリーとしての構成は絶品です。

この作者の曽根圭介さんもそうですが、2000年代に角川ホラー文庫でデビューした人は凄い人が多いです。

80〜90年代に日本に入ってきたスティーブ・ンキングやD・クーンツのようなモダンホラーの作品を読んで影響を受けた世代なのかな?と感じます。

500ページ弱の長編ですが、これまた一気読みしそうな勢いの作品です。
  

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2014年01月29日

読んだ3(雀蜂)。

今回は、貴志裕介著「雀蜂」です。

貴志さんと言えば、「悪の教典」、「黒い家」、「鍵のかかった部屋」等映像化されたヒット作品が多数あります。

そんな中、この「雀蜂」は、主人公の小説家、安斎が、自らが所有する山荘で目覚めると大量の雀蜂に囲まれていた。
安斎は雀蜂に一度刺されたことがあり、もう一度刺されるとアナフィラキシーショックで死んでしまう。
人里離れた逃げ場のない山荘で安斎と雀蜂との死闘が始まる…

まるで、良く言えばスティーブン・キングのような、悪く言えばB級パニックホラーのような設定です。

でも最後には意外な展開もあり…。

中編くらいの長さで一気読み確実!
オススメです。
  

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2014年01月27日

読んだ2(占星術殺人事件)。

昨年の夏にお墓参りに行った時に新幹線や特急で読んだ本です。

「占星術殺人事件」島田荘司

この作品は今から30年以上前に書かれた作者の島田荘司のデビュー作の改訂版です。

内容は、昭和初期に起きたある猟奇殺人事件の謎にせまるというもの。

まず、殺人現場はお約束の密室。そしてその殺人事件に関わりがある連続バラバラ殺人事件も発生。

そのバラバラ殺人事件には暗号のようなものがあり、それがまた謎を深めている。

その暗号からは占星術、錬金術のようなオカルトめいた仕掛けが施されており、現在(作品の時代は1970年代)でもまだ謎は解けていない。

そこにおなじみの御手洗潔探偵と石岡氏が謎解きに挑戦するが…。


この手の本は、個人的には苦手なのですが読んでみることにしました。
何故苦手かというと、どうも人が死んだことが軽く描かれていてその謎解きのパズルが主軸になっていることにイマイチ入っていけないからです。

自分は殺人事件や殺人鬼の恐怖やそれによって起こる混乱みたいなものを主に楽しみたいタイプなので。

でも、純粋な謎解きが好きな人は好きな作品だと思います。
  

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2014年01月24日

読んだ1。(夜市)

最近は小説の絶版が早くて気になった本があれば、とりあえず買っておくことにしてます。
そんな中、古本で何となく買って本棚に置きっぱなしになっていたこの文庫本。

「夜市」恒川光太郎

内容は幼い頃、弟と一緒に夜市と呼ばれる不思議な市場に迷い込んだ主人公。

夜市は魑魅魍魎たちが商いを行い、望みのものが何でも手に入る場所だった。

主人公は、そこで野球の才能と引き換えに弟を売った。

数年後、後悔の念に苛まれた主人公は再び夜市を訪れ、弟を買い戻そうとするのだが…。


同時収録されている「風の古道」は古道という異次元の道に少年が迷い込む話。

どこか懐かしい雰囲気で、バタ臭くない醤油の香りがする和のファンタジーです。
  

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